せんべい汁

モチモチせんべいが染み込む、青森の郷土の味『せんべい汁』」
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せんべい汁(せんべいじる)とは

せんべい汁は、青森県南部を中心に古くから親しまれている郷土料理で、特に八戸市ではその代表的な存在です。この料理は、煮崩れしにくい特別な南部せんべいを使い、鶏肉や魚、野菜、きのこなどでだしをとったスープに、パリパリと割ったせんべいを加えて煮込む一品です。せんべいは煮込んでも溶けず、まるでパスタのアルデンテのようなモチモチとした食感を楽しむことができます。

せんべい汁のルーツは江戸時代にまで遡り、米が手に入りにくかった時代に、農家が自宅で焼いた麦やそばのせんべいを保存食として活用していたことが始まりとされています。当時は貴重な食料であったせんべいを、汁物に加えることでボリュームを出し、寒い冬でも体を温めるための栄養源として広く利用されていました。

現代では、鶏肉や魚のだしをベースに、野菜や糸こんにゃくを加え、せんべいを割り入れて煮込むのが一般的ですが、八戸地方ではさまざまなバリエーションがあります。馬肉を使った味噌仕立てや、魚をベースにした塩味のせんべい汁などもあり、それぞれの家庭や飲食店で独自の味が受け継がれています。

また、B-1グランプリの火付け役として全国的にも注目を集め、今や青森を代表するご当地グルメとして広く知られるようになりました。八戸市を訪れた際には、ぜひ食べ比べてその深い味わいとモチモチの食感を楽しんでみてください。

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せんべい汁の作り方

せんべい汁のレシピ(2人分)

■材料
せんべい 約8枚
旬の野菜や山菜 (今回は、ごぼう1/2本、 にんじん1/2本、干し椎茸5g) 適宜
ねぎ 1本
糸こんにゃく 80g
1リットル
しょうゆ 適量
酒・塩 少々
■作り方
1.  鶏肉は適当な大きさに切っておきます。ごぼうはささがきに、にんじんはせん切りに、干し椎茸は水とボウルに入れてもどします。ねぎは斜め切り、糸こんにゃくは3~4cmの長さに切っておきます。
※鶏肉の代わりに、サバの缶詰または焼きサバ・焼き鮭など、海の幸が豊富な青森県八戸市らしい具材を入れるのもおすすめ。
2.  肉を表面の色が変わるまで焼きます。
3.  鍋に水を入れて沸騰させ、野菜や山菜、糸こんにゃくを入れ、弱火で煮ます。
4.  強火にしてあくを取り、具材に火が通ったらしょうゆ、酒、塩等で味付けをします。
※あくと一緒に油もとらないよう気を付けてください。
5.  最後にせんべいを3~4つに割ったものとねぎを入れます。
※せんべいはそのとき食べる分だけ、沸騰したところに入れてお好みの硬さでお召し上がりください

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