かぶ雑煮

縁起を担ぐシンプルな一椀、山口の伝統が息づくかぶ雑煮
かぶ雑煮
かぶ雑煮

かぶ雑煮(かぶぞうに)とは

かぶ雑煮は、山口県萩市を中心に広く食されるシンプルながら味わい深い郷土料理です。お正月の定番料理として親しまれており、丸餅とカブ、三つ葉を具材にした醤油ベースのすまし汁で作られます。焼かずに煮た丸餅が、少しとろみのあるすまし汁とよく合い、ほんのりとしたカブの甘みが優しく広がります。香りと見た目を引き立てるために、細く切ったするめを結んで加えるのも特徴的です。

この料理には、カブを入れることで「株が上がる」という縁起担ぎの意味が込められており、古くからお祝いの場で重宝されています。年末には家族が集まり、男性が餅つきを行い、女性が正月料理を準備するという風習も残っています。かぶ雑煮はシンプルでありながら、地域の文化や風習を大切にした一品です。

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かぶ雑煮のレシピ(4人分)

■材料
丸餅 4コ
かぶ 60g
昆布 10g
するめ 10g
三ツ葉 少々
だし汁 4カップ
煮干し 8尾
しょうゆ 小さじ2~3
大さじ1
■作り方
1.  分量の水に煮干しを入れ、弱火で10分煮、だしをとっておく。
2.  かぶは大きくいちょう切りにし昆布、するめは千切りにしておく。
3.  かぶとするめをだし汁に加え、材料が柔らかく煮えてからしょうゆで味をつける。
4.  丸餅が柔らかくなるまで煮る。(おもちが溶けないよう、煮立たせない。)
5.  雑煮を椀に盛り、三ツ葉をあしらう。

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