たがね餅

たがね餅(たがねもち)とは
茨城県南部を中心に広く親しまれている「たがね餅」は、もち米とうるち米を組み合わせた独特の食感と香ばしい風味が魅力の郷土料理です。古くから地域に根付いたこの餅料理は、霞ヶ浦や利根川に囲まれた肥沃な穀倉地帯で生まれ、豊富な米を活用して作られてきました。
「たがね餅」は、生米を浸水してつき固めた「しとぎ」の古語「たがね」に由来し、伝統的な技法で作られます。石岡市やかすみがうら市では青のりを混ぜたもの、大子町では大豆や白ごまを入れたもの、鉾田市ではしその実を加えたものなど、地域ごとに特色あるアレンジが見られます。
薄く切って焼き醤油をつけると香ばしさが際立ち、外はカリッと中はふんわりとした食感が楽しめます。揚げるとせんべいのようなパリッとした食感になり、雑煮やすまし汁に入れることで、汁を吸って柔らかくなる風味豊かな一品としても味わえます。
栄養面では、炭水化物を豊富に含みエネルギー源として優れているほか、青のりのミネラルや大豆のたんぱく質、白ごまのカルシウムや抗酸化成分も加わり、バランスの取れた食品です。たがね餅の素朴な味わいには、緑茶や焙じ茶がよく合い、香ばしさをより引き立てます。
現在では、茨城県内の道の駅や直売所、郷土料理店で販売され、地域イベントでも提供されるなど、食文化としての魅力を発信し続けています。シンプルながらも奥深い味わいを持つ「たがね餅」、茨城の伝統を感じながらぜひ味わってみてください。
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