きびなご寿司

鹿児島の海が育む、銀色の宝石「きびなご寿司」
きびなご寿司

きびなご寿司(きびなごずし)とは

鹿児島県の郷土料理「きびなご寿司」は、地元で親しまれる小魚、きびなごを使用した伝統的な一品です。きびなごは体長約10cmのニシン科の青魚で、鹿児島県本土や甑島(こしきしま)、種子島などの近海で年間を通じて水揚げされます。鹿児島で絶対食べたい魚「キビナゴ」です。その名は鹿児島県南部の方言で帯を意味する「きび」と小魚を指す「なご」から由来しています。刺身はもちろん、天ぷらや串焼きなど、多彩な料理で楽しむことができます。鹿児島で絶対食べたい魚「キビナゴ」です。

きびなご寿司は、鹿児島県姶良市の加治木にある「いち松とらや寿司」で20年以上前に開発されたオリジナルメニューとして誕生しました。新鮮なきびなごを美しく並べた寿司は、視覚的にも楽しめる逸品です。

きびなご寿司の歴史は、江戸時代から続く郷土料理の一つであり、地元の漁師たちが新鮮なきびなごを酢締めにして寿司にしたことに始まるとされています。かつては保存食としての役割もありましたが、現在では鹿児島の食文化を象徴する料理として観光客にも親しまれています。

きびなごは鮮度が命とされ、その日のうちに刺身や寿司として提供されることが多いです。特に「菊花造り」と呼ばれる盛り付け方で、美しく並べられたきびなごの刺身は、見た目にも華やかで食欲をそそります。寿司として提供される際には、酢味噌や生姜醤油で味わうのが一般的です。きびなごの身は柔らかく、ほんのりとした甘みと旨味が特徴で、酢の爽やかさと相まって上品な味わいが楽しめます。

栄養面では、きびなごはカルシウムやビタミンD、オメガ3脂肪酸(DHAやEPA)を豊富に含み、骨ごと食べられるため、健康志向の方にも適した食材です。特に、カルシウムは100gあたり100mg含まれ、骨や歯の健康維持に役立ちます。また、鹿児島県産のきびなごは、12~2月の冬と5~6月の初夏の年二回、旬を迎えると言われています。新鮮なきびなごを使用した寿司は、地元の人々や観光客にとっても特別な味わいとなっています。

このきびなご寿司には、鹿児島県産の日本酒がよく合います。特に、軽やかな酸味とフレッシュな香りを持つ吟醸酒や純米酒は、きびなごの繊細な旨味を引き立て、食中酒として最適です。

鹿児島を訪れた際には、ぜひこの「きびなご寿司」と地元の日本酒のペアリングを楽しみ、地域の食文化を堪能してみてください。

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