イサザのじゅんじゅん

湖国の冬を彩る、ほっこり温まる滋養豊かな「イサザのじゅんじゅん」
イサザのじゅんじゅん

イサザのじゅんじゅん(いささのじゅんじゅん)とは

滋賀県の湖北・湖西地域で親しまれる「じゅんじゅん」は、すき焼きを指す地域独特の呼び名。その名前の由来は、鍋で煮込む音「じゅんじゅん」という音象から来ており、寒い冬にぴったりの家庭料理として長年愛されてきました。中でも、琵琶湖の固有種であるイサザを使った「イサザのじゅんじゅん」は、滋賀ならではの郷土料理として特別な存在です。

琵琶湖八珍でもあるイサザはハゼの仲間で、白身の淡泊で優しい味わいが特徴です。特に秋から1月頃のイサザは骨も柔らかく、鍋料理に最適な状態となります。この料理では、旬のイサザを地元で採れる甘みの増した冬ネギとともに煮込むことで、魚の旨味と野菜の甘さが調和した深い味わいが楽しめます。調味料には地元産の醤油や味醂が使用され、素材の風味を活かす優しい味付けが特徴です。

栄養面でも優れたこの料理は、イサザに含まれる高タンパク質やカルシウムが体を温め、滋養豊かで健康的な冬の一品です。また、この「イサザのじゅんじゅん」は地元の日本酒との相性が抜群で、まろやかな辛口の酒やフレッシュな吟醸酒が魚の風味を一層引き立てます。

「イサザのじゅんじゅん」は、家族や友人と鍋を囲む温かな時間を提供するだけでなく、湖国の自然と文化を感じる特別な料理でもあります。滋賀を訪れる際は、ぜひこの料理を味わい、琵琶湖の恵みを堪能してください。

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イサザのじゅんじゅんのレシピ(材料(一鍋分))

■材料
イサザ 500g
青ネギ 360~500g
焼き豆腐 1丁
1と3分の1カップ
砂糖 大さじ4
濃口しょうゆ 大さじ6
■作り方
1.  イサザはきれいに洗い、水気を取っておきます。
2.  ネギは3cmのぶつ切りにし、焼き豆腐は2cm角に切っておきます。
3.  すき焼き鍋に水と調味料を入れて沸騰させ、イサザをパラパラと入れます。
4.  イサザに火が通ったら、焼き豆腐とネギを加えて煮ます。
5.  ネギはかさが大きいので、2~3度に分けて入れるとよいです。

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