ばばちゃん鍋
ばばちゃん鍋（ばばちゃんなべ）とは
「ばばちゃん鍋」は、鳥取県岩美町を中心に親しまれている郷土料理で、タナカゲンゲという深海魚を使った鍋料理です。この魚は「ばばちゃん」という愛称で親しまれ、その名の由来は、顔がしわくちゃで「おばあさん」のように見えることからと言われています。
タナカゲンゲは、日本海の深海、水深300～500メートルに生息しており、かつては見た目が不格好なため市場には出回らず、漁師たちが自家消費していた魚でした。しかし、その白身はくせがなく淡泊で、豊富なコラーゲンを含んでいることから、美容や健康に良い食材として注目されるようになりました。現在では、岩美町の特産品として多くの人々に愛されています。
「ばばちゃん鍋」は、このタナカゲンゲのやわらかい白身を使い、シンプルな出汁で煮込んだ鍋料理です。白身魚の淡泊な味わいと、ゼラチン質がたっぷりの皮のコリコリとした食感が特徴で、寒い冬には体を芯から温めてくれます。また、鍋以外にも刺身や煮物、天ぷらなど、さまざまな料理で楽しむことができ、その上品な味わいからリピーターも多い人気の料理です。
漁獲量が少ないため、必ずしも手に入るとは限りませんが、冬の松葉がに漁の時期には、岩美町や鳥取市賀露港周辺の市場やスーパーで購入することができます。また、地元の旅館や民宿では、予約すれば「ばばちゃん料理」を味わうことができるため、観光客にも人気のメニューとなっています。
「ばばちゃん鍋」は、地元の伝統的な食文化を象徴する料理として、今もなお地域の人々に愛され続けています。
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ばばちゃん鍋のレシピ（２人分）
| ■材料 | |
|---|---|
| ばばあ | １匹 |
| 白菜 | ４枚 |
| 長ネギ | １本弱 |
| 豆腐 | 半丁 |
| 春菊 | ３分の１束 |
| えのき | 1パック |
| しいたけ | ２枚 |
| くずきり | 適量 |
| 水 | １２００ｃｃ |
| かつお節、昆布 | 適量 |
| 薄口しょうゆ | １００ｃｃ |
| みりん | １００ｃｃ |
| ■作り方 | |
|---|---|
| 1. | ばばあのぬめりを金たわしでしっかりと落とし、内臓、頭を切り落とし、３枚におろす |
| 2. | （１）を適当な大きさにぶつ切りにし、熱湯をくぐらせ冷水でしめる |
| 3. | 昆布、かつお節でだしをとり、しょうゆ、みりんを加える |
| 4. | （３）にばばあを入れ、一煮立ちさせてから、適度な大きさに切った野菜を入れて煮る |
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