馬刺し
甲斐の歴史が育んだ、ヘルシーで滋味深い逸品—山梨の馬刺し
馬刺し(ばさし)とは
山梨県の郷土料理「馬刺し」は、古くからの歴史と風土が育んだ逸品です。律令制の時代、山梨は「貢馬の国(くめのくに)」として知られ、貴族たちに馬を献上していました。「甲斐の黒駒(かいのくろこま)」は貴族たちの憧れの駿馬(しゅんめ)でした。また、富士山信仰の登山者の荷揚げ用として馬が多く飼育され、馬肉料理が日常的に親しまれるようになりました。このような背景から、馬刺しは山梨の食文化に深く根付いています。 馬刺しは、新鮮な馬肉を薄く切り、おろししょうがやおろしにんにく、ねぎなどの薬味とともに醤油でいただくシンプルな料理です。そのとろけるような食感と甘みのある脂は、他の肉料理では味わえない独特の美味しさを提供します。また、馬肉は高たんぱく質・低カロリーで、鉄分やビタミン、ミネラルが豊富に含まれており、健康志向の方にも最適な食材です 。 この馬刺しには、山梨県産のやや辛口の日本酒がよく合います。馬肉の旨味を引き立て、食事全体のバランスを整えてくれるでしょう。 山梨を訪れた際には、ぜひ地元の馬刺しと日本酒のペアリングをお楽しみください。
馬刺し(ばさし)のレシピ(材料(1人分))
■材料
- 馬刺し70g
- しょうが10g
- 大根40g
- 醤油大さじ1
- 長ねぎ15g
- しそ1枚
■作り方
- 1 馬刺しは薄く切ります。
- 2 大根は細い千切りにします。
- 3 長ねぎは小口切りにします。
- 4 しょうがはすりおろします。
- 5 皿に大根のつまをのせ、しそ、馬刺しの順にのせて、手前に長ねぎとしょうがをあしらいます。