あんこう鍋
冬の福島で味わう、濃厚旨味の「あんこう鍋」—心も体も温まる至福の一品あんこう鍋(あんこうなべ)とは
福島県の冬を代表する郷土料理「あんこう鍋」は、深海魚であるあんこうの多彩な部位を活かした贅沢な鍋料理です。あんこうは「西のふぐ、東のあんこう」と称される高級魚で、その歴史は漁師たちの間で生まれた「どぶ汁」に遡ります。特徴的なのは、「どぶ汁」は水を一切加えず、あん肝を炒めて溶かし出した脂と、野菜やあんこうの身から出る水分だけで煮込む製法です。これにより、旨味が凝縮された濃厚な味わいが生まれます。 あんこうの身は淡白で上品な味わいですが、特筆すべきは「海のフォアグラ」とも称される肝(あん肝)で、その濃厚な旨味が鍋全体に深みを与えます。さらに、皮やヒレ、胃袋などの部位も使用され、「あんこうの七つ道具」として親しまれています。 栄養面では、あんこうは高タンパク質・低脂肪で、ビタミンやミネラルが豊富なヘルシーな魚です。特にあん肝にはビタミンAやDが多く含まれ、コラーゲンも豊富で美肌効果が期待できます。ただし、あん肝は栄養価が高い反面、妊娠中の方や痛風のリスクがある方は食べ過ぎに注意が必要です。 あんこう鍋には、福島県産の純米酒や本醸造酒がよく合います。純米酒のまろやかなコクは鍋の旨味を引き立て、本醸造酒の軽やかな風味はあんこうの淡白な身と調和します。 福島県では、冬の時期にあんこう鍋を提供する飲食店や宿泊施設が多く、観光客にも人気の一品です。寒い季節に体の芯から温まるあんこう鍋を、ぜひ福島の地酒とともに味わってみてはいかがでしょうか。
福島産!アンコウ鍋
あんこう鍋(あんこうなべ)のレシピ(材料(2〜3人前))
■材料
- アンコウ500g
- あん肝50〜100g
- 野菜適量
- 昆布だし(水1リットルに昆布10gを浸ける)
- 味噌80g
- みりん大さじ3
■作り方
- 1 アンコウとあん肝に塩をまぶし、熱湯を回しかけた後、水気をしっかりとふき取ります。
- 2 野菜は食べやすい大きさに切ります。
- 3 鍋にあん肝の半量を入れ、潰しながらから炒りし、脂が浮いてきたら味噌とみりんの順でなじませ、昆布だしを加えます。
- 4 沸騰したらアンコウと野菜を加え、火を通した後、残りのあん肝を加えてさっと煮ます。
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