太刀魚巻
おかずにも酒の肴にも—味わい深く、香ばしい愛媛の太刀魚巻太刀魚巻(たちうおまき)とは
愛媛県宇和島市の名物料理「太刀魚巻」は、地元の海で獲れるスズキ目タチウオ科の新鮮な魚を使用した創作料理です。その全長は2メートルを超えることもある迫力あるタチウオは、魚特有の生臭さが少なく、豊かな脂と滑らかな舌触りが特徴。魚が苦手な方や子どもでも美味しく食べられると評判です。 「太刀魚巻」が誕生したのは昭和62年(1987年)、宇和島市で創業150年を誇る老舗の魚屋によるものです。竹串に太刀魚の切り身を螺旋状に巻き付け、秘伝のつけ汁を塗りながら炭火でじっくり焼き上げます。このつけ汁の風味が各店舗で異なり、味の競演が楽しめるのも魅力です。竹から太刀魚を外してそのまま食べたり、2ミリ幅に切って大根おろしを添えたりしていただくのがおすすめ。また、同地域ではごぼうに太刀魚を巻いて焼いた「太刀魚の八幡巻き」も親しまれています。 タチウオには健康をサポートする栄養素が豊富に含まれています。オレイン酸が酸化を防ぎ、脂肪分に含まれるDHAは中性脂肪や悪玉コレステロールを抑える効果があります。さらに、ビタミンA、D、Eといった栄養素は熱に強く、焼いてもそのまま体に吸収できるため、まさに栄養満点の食材といえます。 この料理はご飯のお供としてもお酒の肴としてもぴったり。宇和海の豊かな自然と職人の技が詰まった「太刀魚巻」は、観光客にも地元民にも愛される宇和島の誇りです。ぜひ地元の名店を訪れ、香ばしく焼き上げられた「太刀魚巻」を堪能してみてはいかがでしょうか。
愛媛県「太刀魚巻」
太刀魚巻(たちうおまき)のレシピ(材料(4人分))
■材料
- タチウオ2尾
- みりん少々
- 【つけ汁】醤油大さじ2
- 【つけ汁】砂糖大さじ1
- 【つけ汁】酒大さじ2
- 【つけ汁】しょうが汁少々
- 竹4本
■作り方
- 1 タチウオを三枚におろします。
- 2 おろしたタチウオを、醤油、砂糖、酒、しょうが汁を混ぜたつけ汁に浸けておきます。
- 3 浸けたタチウオを竹にらせん状に巻きつけます。
- 4 巻いたタチウオを炭火で10~15分焼きます。
- 5 つけ汁の残りにみりんを少々加え、焼いているタチウオにぬります。これを2~3回繰り返し、照りを出します。
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