さんが焼き
柔らかくフンワリと焼き上り絶品の味さんが焼き(さんがやき)とは
房総半島周辺では昔からアジやイワシ、サンマなどがよく獲れた。漁師たちは獲れたての魚を不安定な船の上でも簡単に調理出来るということで、味噌といっしょに細かくたたき、「なめろう」という料理をつくった。あまりの美味しさに食べ終わったお皿までなめてしまうことからその名がつけられる。この「なめろう」を漁師は山へ仕事に行くときに、アワビのからに入れて持っていき、山小屋で蒸したり焼いたりして食べた。千葉の古い方言には、「○○の家」のことを、「○○が」という訛りがある。したがって山の家で食べた料理ということで「さんが焼き」と呼ぶようになる。 アジは年中、出回っているが、産卵前の初夏が最も美味しくなる。 鉄板の上で「なめろう」だけを焼いたり、網の上でホタテやアワビの貝殻に「なめろう」を詰めて焼いたりする。「さんが焼き」をおいしくつくるコツは、「なめろう」をつくる際、十分に粘りを出すまでたたくこと。ご飯のおかずや酒肴として食される。
さんが焼きの作り方
さんが焼き(さんがやき)のレシピ(5人分)
■材料
- サバ1尾
- 味噌大さじ2
- しょうが20g
- たまねぎ1/2個
- ピーマン1個
- しその葉5枚
- アワビの殻5個
■作り方
- 1 サバを3枚におろして皮をむき、包丁で細かくたたき、さらに味噌を加えてたたく。
- 2 しょうがは千切り、たまねぎ、ピーマンはみじん切りにし1といっしょに混ぜる。
- 3 アワビの殻を用意し、できあがった2を殻の中にすり切り一杯つめる。しその葉で蓋をして火にかけて魚肉の身がぷくっとふくれるまで焼く。アワビの殻がないときは皿を用いても良い。
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