鱒のあんかけ
山形の豊穣を一皿に凝縮—旬の味覚が奏でる「鱒のあんかけ」鱒のあんかけ（ますのあんかけ）とは
山形県の郷土料理「鱒のあんかけ」は、春の訪れを告げる一品として庄内地域で親しまれています。特に、桜の咲く時期に川を遡上するサクラマスを使用することから、その美しい桜色の身が特徴です。 この料理は、江戸時代に北前船を通じて西日本から伝わったあんかけ文化の影響を受け、庄内地域で発展しました。特に、5月に行われる「酒田まつり」や「鶴岡天神祭」などの祭りの際には、鱒の焼き物や孟宗の煮物とともに、家庭で作られる春のごちそうとして定着しています。 調理法としては、サクラマスを蒸し、茹でたニラとともに器に盛り、砂糖や醤油で味付けした甘いあんをかけ、おろし生姜を添えるのが一般的です。家庭によっては、ゆで卵やそうめんを添えることもあります。 「鱒のあんかけ」は、山形の地酒を合わせるのもおすすめです。山形ならではの地酒は、鱒の淡泊ながらも上品な旨味や餡のまろやかさを引き立て、料理全体の味わいをさらに豊かにしてくれます。フルーティーな香りや爽やかな酸味を持つ地酒は、春の山形の空気を感じさせる料理との相性が抜群です。 ぜひ、山形の自然と伝統が詰まった「鱒のあんかけ」と地酒のペアリングをお楽しみください。
鱒のあんかけ（ますのあんかけ）のレシピ（材料（4～5人分））
■材料
- サクラマス300g
- ニラ100g
- しょうが30g
- 塩少々
- あんかけのあん
- [あんの材料] 片栗粉大さじ3
- [あんの材料] 砂糖砂糖 大さじ6～7
- [あんの材料] 酒大さじ3
- [あんの材料] 醤油大さじ3
- [あんの材料] 水1 1/3カップ
■作り方
- 1 マスを三枚におろし、塩を振り、蒸気の上がった蒸し器で蒸します。
- 2 ニラはゆでて、5cmに切りそろえます。
- 3 あんを練ります。
※あんの作り方：
[手順1] 鍋に酒を入れて沸騰させた後、水、醤油、砂糖を入れて煮溶かします。
[手順2] 火を止め、水で溶いた片栗粉を木べらで時計回りに混ぜながら少しずつ入れます。
[手順3] 再び鍋を中火にかけ、焦げないように注意しながらあんが透明になり艶が出るまでよく練ります。
[手順4] 火から下ろし、冷めるまでよく練ります。 - 4 器にマスとニラを盛り合わせて、あんをかけ、おろししょうがを添えます。
その他情報
山形県の名物ご当地グルメ
納豆餅
山形県
どんどん焼き
山形県
豚肉と味噌味の芋煮
山形県
芋煮
山形県
米沢ラーメン
山形県
最上川おしん弁当
山形県
全国の「魚介・海鮮料理」ご当地名物
ウチワエビ
福岡県
北浦灘アジ
宮崎県
鰆（サワラ）の刺身
岡山県
越前がに
福井県
川海老（手長エビ）
高知県
きびなごの刺身
鹿児島県