はらこ飯
鮭の恵み、親子の味わい。秋を感じる宮城の郷土料理『はらこ飯』はらこ飯(はらこめし)とは
「はらこ飯」は、宮城県亘理町を代表する秋の郷土料理で、鮭の煮汁で炊き上げたご飯の上に、ほぐした鮭の身とイクラをたっぷりとのせた一品です。特に、地元で秋に水揚げされる脂ののった天然秋鮭が使われ、その新鮮さと濃厚な味わいが特徴です。「はらこ」とは、東北地方の方言で鮭の卵、つまりイクラのことを指し、サケの腹子(はらこ)からその名が付いたとされています。 はらこ飯は、地元漁師が鮭漁の後に家庭で楽しんでいた漁師飯が起源で、各家庭によって味付けや作り方が異なります。特に亘理町では「うちのが一番」と誇らしげに語られるほど家庭の味が大切にされています。また、歴史的には、江戸時代に伊達政宗公が亘理を訪れた際に地元民から献上され、その美味しさに感嘆したというエピソードも有名です。 秋になると宮城県内の多くの飲食店で提供され、特に亘理町では、秋祭りや観光シーズンに多くの人々が「はらこ飯」を楽しみます。
はらこ飯の作り方
はらこ飯(はらこめし)のレシピ(4人分)
■材料
- 米4カップ
- 鮭切り身200g
- イクラ60g
- 【A】
- 醤油70cc
- 酒70cc
- 砂糖大さじ2
■作り方
- 1 鮭の皮と骨を取り除き、一口大の薄切りにする。イクラは塩水に浸け、きれいにほぐす。米を洗って30分ほど水に浸し、やや硬めに炊く。
- 2 鍋に【A】を入れて火にかけ、一煮立ちしたら鮭を入れる。身がくっつかないように、すばやく身を分けながら煮る。鮭を取り出し、バットなど平らな容器に広げる。
- 3 煮汁を再び火にかけ、煮立ったら火を止め、すぐにイクラを入れ、すばやく取り出し、水気をきる(煮汁はとっておく)。
- 4 ごはんが炊けたらすぐに④の煮汁を混ぜ合わせ、20分ほど蒸らして器に盛り、鮭とイクラを飾る。
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