じゃぶ
旬の野菜と鶏肉が織りなす、心温まる鳥取の伝統鍋「じゃぶ」じゃぶ(じゃぶ)とは
鳥取県の郷土料理「じゃぶ」は、鶏肉や豆腐、季節の野菜をふんだんに使った具だくさんの煮物で、寒い季節に体を温める家庭の味として親しまれています。その名前は、豆腐や野菜を煮込む際に出る水分が「じゃぶじゃぶ」と溢れる様子に由来するとされています。 歴史的には、肉が貴重だった時代に、自家飼育の鶏や冬に獲れるウグイ(魚)を使い、正月や冠婚葬祭など人が集まる際のごちそうとして大鍋で調理されてきました。現在では、調理が簡単で美味しく栄養豊富な料理として、季節の野菜を取り入れながら一年中食卓に並ぶ定番料理となっています。 主な食材には、鶏肉、豆腐、ごぼう、人参、しいたけ、こんにゃく、ねぎなどが使われ、それぞれが持つ旨味と栄養が一体となり、バランスの良い一品に仕上がります。特に鶏肉は良質なタンパク質を提供し、豆腐は植物性タンパク質やカルシウムが豊富で、野菜類は食物繊維やビタミンを多く含みます。これらの組み合わせにより、栄養価の高い料理として家族の健康を支えています。 「じゃぶ」は、醤油ベースの優しい味わいが特徴で、寒い季節には生姜を加えることで体を芯から温める効果も期待できます。また、この料理には、軽やかな口当たりの純米酒や、やや辛口の本醸造酒がよく合います。これらの日本酒は、料理の旨味を引き立て、食事全体の満足感を高めてくれるでしょう。 家庭の味として受け継がれてきた「じゃぶ」は、地域のイベントや学校給食などでも提供され、地元の人々に愛され続けています。その素朴で温かみのある味わいは、訪れる人々にも鳥取の食文化を感じさせる一品です。ぜひ一度、旬の食材を使った「じゃぶ」を味わい、鳥取の伝統的な家庭料理の魅力を堪能してみてください。
【郷土料理レシピ】じゃぶ 鳥取県琴浦町(2024年1月26日)
じゃぶ(じゃぶ)のレシピ(材料(4人分))
■材料
- 鶏肉200g
- 豆腐1丁
- ごぼう100g
- 人参100g
- 生しいたけ6枚
- 油揚げ(大)1枚
- こんにゃく1枚
- ねぎ100g
- 油10g
- だし汁200ml
- 【調味料】- 酒:30g - 砂糖:20g - 醤油:50g
■作り方
- 1 鶏肉は一口大に切ります。
人参はそぎ切りにします。
ごぼうはささがきにして水に入れ、アク抜きをします。
しいたけはそぎ切りにし、こんにゃくはちぎり切り、油揚げは薄切りにします。 - 2 鍋に油を熱し、鶏肉を炒めます。
次にごぼう・人参・しいたけ・こんにゃくを加えて炒め、だし汁を加えます。
その後、【調味料】で味付けします。 - 3 少し煮てから豆腐と油揚げを加え、味を浸み込ませます。最後にねぎのぶつ切りを加えます。
- 4 全体を混ぜ、器に盛り付けて完成です。
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