じゃぶ
肉やたくさんの野菜を摂取できる栄養満点の郷土料理じゃぶ(じゃぶ)とは
現在のように肉が簡単に手に入らない時代には、自家用の鶏で料理する貴重なごちそうで、正月や冠婚葬祭など人が集まるときに大鍋で調理し振る舞われていた。また、肉の代わりに冬にとれる旬のウグイ(魚)が使われたり、地域によっては牛肉・豚肉を使うところもある。 「じゃぶ」とは、豆腐・野菜を煮こんでいるうちに「じゃぶじゃぶ」水分が出てくるのに由来している。また余りものといった意味もあり、余った色々な野菜をごった煮する料理だからという説もある。お鍋一つで簡単にできるうえに、じっくりと煮込む事でそれぞれの素材の旨味が合わさって一層美味しくなる。 かつて肉は手に入りにくい食材であり、貴重なごちそうであったことから、人が多く集まる際に食する機会が多かった。現在では調理方法が簡単なうえに、美味しく食べられる料理の一品として季節の野菜を使って年中食卓に並ぶ。冬には大根・ごぼうなどの根菜類を煮込み、しょうがを使うことで芯から身体を温めることができる。
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